fetus diary

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HiNa
2008/08/06(水)
エスカレータの件

現場にいたわけではないし、エスカレータの安全機構について詳しいわけでもないけど、報道によると

ってことらしい。まずさ、想定甘いよね、これ。力士満載で動けとは誰も言わないけど、各段に大人 2 人が乗って動く程度の能力は確保しないと。日本人男性の平均体重は 65kg くらいみたいなので、78 段なら約 10t。10t くらいで動かなくなって、 15t くらいまではブレーキが耐えないと。工業製品の安全マージンってそのくらい確保するよね、エスカレータなんて危険な部類の製品だし。

# エスカレータの幅的には、標準体型の大人の男性が 3 人並んで乗れる。だったら、ブレーキの最大能力はそれを想定した(機械の重量を除いた)負荷 15.5t くらいは耐えるようにしておかないと「甘い」としか。

岡田氏によると、「先頭が 3 階付近」で異常が発生したらしいので、ステップ 60 段くらい。これに平均体重 70kg の人がステップあたり 3 人ずつ乗っていたとして 12.6t。まあ、実際には 3 人乗っては居ないだろうけど。2 人ずつで 8.4t。こっちの方が現実的な数値のような気はするけどとりあえず置いておこう。

仮に事故発生時の負荷が 10.0t とする。これは設計または公表値でのブレーキの能力を超えるから、逆流したとされる挙動自体には問題はない。(いや、問題あるんだけど、機械的にはそういうものだから仕方ない)

ここで「そりゃ落ちるわ」とか「10t も負荷かけた運営に問題」とかいって片付けられてること多いんだけど、それ以前の事を見落としてるよね。

事故が起きたのはエスカレータ。乗るのは人間。負荷となる人間の質量は個体によって大幅にばらつきがあるけどせいぜい 150kg。ステップに乗る人間は通常ステップ辺り 2 人まで、今回は 3 人乗っていたとかいう報道もあるけど。仮に、100kg の人間が 3 人同時に乗ったとしても、一度に増える負荷は 300kg。実際のところ 250kg 程度が限度だと思う。重い人間は往々にしてデカいから。エスカレータの安全マージンは公表値で約 2t。2t のマージンを食いつぶすためには、ステップが 6〜8 段程度必要。6〜8 段が一瞬で流れるような超高速エスカレータならともかく、普通数秒かかるよね、その段数なら。なんでその間に安全に停止しなかったのかな? 停止していたらいきなり逆走したりはしなかったハズなのに。(停止後にステップを整然と歩いたらそれでも超えそうな気はするけど。停止状態より歩いている方が見かけの負荷は大きくなると思うから、人間同士の間があく分で生まれるマージンをおそらく食いつぶす)

設計値を超えても動けとは言わない(むしろ動かないで欲しい。あんまりがんばられるとがんばれなくなったときの反動が大きい)。安全に止まってくれれば文句無いんだ。

# っていうか、やっぱり負荷の見積もり甘いよね…。あと、事故が起きて下に崩れた後の写真をみて 3 人載ってる!ってのはアホとしか。

これ、仮に設計通りの負荷がかかっていたとして、停電したときに止まれるのかねぇ…。止まれないような気がする。

# 京阪京橋なんかモロに「長いエスカレータに多数の人、しかも歩いてる」なんて負荷状態だから怖いねぇ…。京阪エンジニアリングの人がしょっちゅうメンテしてるのは何かあったときの損害が半端じゃないからだろうなぁ…。


書:08/07 1:35
更:08/07 2:05
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